とーまくんの紹介
  出産までの状況・・・妊娠8ヶ月で羊水過多と診断され、県立病院へ転院。
               転院時の診察で、切迫早産を言い渡され、即入院となる。
               2ヶ月間、24時間点滴の生活を送り、10ヶ月にて退院。
               退院後、5日間自宅で過ごした。

  出産の日・・・・・・・・1月26日、朝4時に腹痛で目覚める。
              もしかして…と思いトイレに行くと、やっぱり破水!!
              急いで主人を起し、病院に電話を入れて
              子供達は残して病院に向かった。
              4時30分頃、陣痛らしき痛みが始まった。
              病院についてすぐに分娩室へ…。
              とりあえず陣痛室に入るが、
              助産師さんの判断ですぐに分娩台に移動。
              その間もまだ本格的でないまでも
              陣痛は5分くらいの間隔で来ていました。
              最初の内診では子宮口4センチ開でしたが、
              段々強くなってくる陣痛でお産の進みは速いと
              自分で実感してしまった (笑)
              途中、おしっこがたまっているようだが
              トイレには行かせられないといわれ、
              生まれて初めて尿道に管を入れられた(泣)
              いよいよ、先生も駆けつけ、いきみ始めたのですが…
              最後の最後で息切れが…。
              酸素マスクをつけられ、終いには先生にお腹を強く押されて、
              やっと、誕生となりました。
              分娩時間、2時間30分!!3200gの元気な男の子です。
              新記録達成とは行きませんでしたが(笑)立派な超安産でした〜〜。


とーまくんのこと。

   とーまは、ちょっと変わったお口の形で生まれてきました。
   『口唇口蓋裂』という、先天性の奇形です。
   

   実は入院時の診察の時に発見されていて、その事を踏まえての入院でした。
   あくまでも入院理由は切迫早産ですけど・・・。
   入院してしまった為、病気のことを調べる術もなく・・・結構辛かったです。
   何せ、考える時間があまるほどあるんですもの!悪い方にばかり考えが行ってしまうんです。
   とにかく、臨月までお腹の中にいてもらって、
出来るだけ大きくしてから出してあげるということを目標にしました。
   それ以上、私がしてあげられる事は、何も無かったから・・・。
   出産が近づいてきた頃、子供達に主人が話してくれました。
   何と言っても見た目に解るのですから、
いきなり対面させるわけには行かないと思ってくれたのでしょう。
   でも、実際に目にしたとき、どんな反応をするのか、
私にとっては1番の不安材料でした。
   
   誕生した瞬間、私は、先生に、顔を見せて欲しいとすぐに訴えました。
   先生は、「元気ですよ。」と見せてくれました。
   一目見た瞬間、今まで思っていた色んな不安が一気に吹っ飛びました。
   確かにお口の形は違います、けど、可愛くて、紛れも無い我が子で・・・。
私が後処置を受けている間、とーまは隣の台の上で計測などをされていました。
そして、それらが終わったあともしばらくそのままにしてもらったのです。
生まれたばかりのとーまは、目をきょろきょろさせて何かを見ていました。
泣き出しそうになったとき、私が声をかけると、
まるではっきりと見えているかのようにこっちを見て、そして、泣き止んだのです。
その姿を見て、すごくホッとしている自分がいました。
もしかしたらショックを受けるかもしれないと
心のどこかで思っていたのが本音でした。
 でも、ショックなんか全然無かったのです。
   後で顔を見せてもらった主人も、同じ事を言っていました。
   その言葉を聞いて、また一つホッとした私でした。
   次は子供達ですが、最初に見た瞬間はやっぱりちょっと涙を浮かべていました。
   でも、それは、可哀相だと思ったからで、
ショックを受けたとかそういうものではなかったのでした。
   そして、驚くほどすんなりとちっちゃい弟を受け入れ、可愛いと言ってくれました。
   本当に嬉しかった瞬間でしたね、私にとって・・・。
   
   次の不安は赤ちゃんの哺乳力でした。
   自力で哺乳が出来なければ、小児科に連れて行かれてしまうかもしれないからです。
   でも、大丈夫でした。
   とーまは、力強い生命力で自分の足りない部分を
ちゃんと補っているかのように、強い哺乳力を持っていました。
   そして、どうしても空気が入りやすいという欠点さえ、
ものすごく立派なげっぷをする事で解消してくれました。
   哺乳瓶の乳首は特殊な物でしたが、
それでも自力でちゃんと飲む事が出来たのです。
   だから、母子同室になる事が出来て、
通常の分娩と同じ一週間で退院する事が出来たのです。
   病室は、個室にしてもらう事が出来たので、
誰の目を気にする事もなく、一緒に過ごす事ができました。
   子供達も毎日ちっちゃい弟に会いに来ました。
   娘は、特にメロメロで、早くも姉バカ振りを発揮してましたね。
   そんな子供達を見る事が出来て、私も3人の子供達にメロメロでした。
   
   退院して一週間も経たずに、とーまの通院が始まりました。
   大学病院の形成外科と、矯正歯科。
   週に一度は通わなくちゃいけないので大変ですが、とーまがすごく頑張ってくれるので、
   私が弱音を吐くわけには行かないですよね。
   母乳だけは、どうしても上手く吸う事が出来ず、諦めるしかなさそうです(泣)
   でも、ミルクの飲みは良いので、充分です。
   
   この病気は、成長に合わせて根気良く治療をしなければいけないので、
   最終的には18歳までかかるのだそうです。
   その間、手術も最低で3回かな?
   でも、一生残る障害ではなく、内臓の疾患でもなかった事は、幸せな事だと思っています。
   とーまを授かった事で、うちの家族は色んな経験をさせてもらう事が出来ました。
   私が入院した事で、子供達と向き合う時間を与えられた主人、そして、子供達・・・。
   いとおしいちっちゃい命に出会えた子供達は、やっぱり成長してくれました。
   これからも、私を含め皆が普通では出来ない経験をたくさんする事になると思います。
   とーまは、私たちに色んな物を与えてくれる為に我が家にやってきてくれたんです。
   大切な大切な宝物です!!
   
      皆さん、うちの新しい家族のとーまのこと、よろしくお願いします<(_ _)>
  
 そうそう、とーまは、娘が赤ちゃんの時の顔にそっくりです!!
   

2004年2月



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